イベント2022/1/25
今さら聞けない寝袋のはなし
キャンプブームといわれる昨今、雑誌やテレビ、その他のメディアでギアやグッズの話題を目や耳にする機会も増えていますね。最近寝袋を買った、もしくは今度買ってみようかと思案中の方も多いかと思います。
その中には、はじめて買ったもしくは買う予定という方もいるかもしれません。
そこで今回は、すでに寝袋をお持ちの方やこれから買うという方に、後々なかなか聞きづらいことをご紹介していきたいと思います。
寝袋のたたみ方・収納袋への入れ方
購入後、収納袋から取り出した後、収納の仕方が分からなくなったり、うまく入れる事ができなくなったりしている方はいないでしょうか?たたみ方の一例をここでご紹介しますので、是非、参考にしていただけたらと思います。
※ここでは、ダウンの寝袋をモデルに説明していきます。
①まず、ジッパー部分が内側になるように足元部分の幅ぐらいに斜めにたたみます。
ジッパーで収納袋の生地をいためないようにする効果があります。
②次に足元の方から、3分の1あたりを折り上げます。
③そして、折ったところからフード部分に向かって空気を抜きながら巻いていきます。
④巻き終わったら寝袋をひざで挟みながら、半分近くまで収納袋に入れます。
ここでは立って行なっていますが、テント内ではひざをついた状態で行います。
⑤残りの部分は回転させながら押し込むのがポイントです。
⑥1段目のところの口ひもを閉じます。
⑦最後にこぶしで押し込みながら、2段目の口ひもを閉じたら出来上がり!
基本的には、化繊綿(ポリエステル)が入っているシュラフも同様です。
化繊シュラフでも是非、お試しください。
テント内では・・
実際に現地で行うにはスペースが取れなかったりするのも事実です。ダウンの寝袋の場合、生地のしわなど気にならないという方であれば、中の空気を抜きながら足元から順に収納袋へ押し込みながら詰め込んでいけばスムーズに収納することができます。
写真のようにグーパンチで押し込んでいきます。え?こんな雑に入れて大丈夫なの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です。この入れ方は羽毛の片寄りを防ぐ効果もありますし、何より素早く収納が可能です。
ここまでのご紹介は、あくまでも例ですので、自分独自のたたみ方・入れ方を生み出してみて下さい。それもまた、アウトドアの楽しみの一つかもしれません。
ザックなどへの収納では濡らしてはいけないものとして、シーム(目止め)加工された防水性素材のスタッフバッグなどを収納袋として使用するのも一手です。
また、帰宅後は乾燥も兼ねて収納袋から取り出し、乾いたらなるべくストリージバッグ(保管袋)などで保管してください。
収納袋は小さく持っていく役割りのため、どうしても中の羽毛が圧縮されている状態になっています。できる限り解放してあげることで寝袋本来のふくらむ力を維持できるようにしてあげましょう。
生地からダウン抜けてしまった時の対処方法
購入直後の羽毛が安定していない状態や生地の経年により、繊維の隙間や縫い目から羽毛(主にフェザー)が突き出てくることがあります。
少量であれば、そのまま引き抜いてもよいのですが、他の羽毛もいっしょに出てきてしまうと生地へのダメージも大きくなってしまうため、できれば避けたいです。
突き出ている面の反対側から羽毛を引っ張って内側に戻す。
これが生地もダウンも傷めないベストな方法です。
この時、中の羽毛を大きくつかむ形で行うとより効果的です。
どうしても戻らない場合は、無理せずゆっくり引き抜くようにしてください。
さいごに
これらのように、知っていて当たり前のようなことでも実は知らなかったり、それが大事なことだったり、今さら聞きづらい、誰に聞けばいいの?ということが寝袋には多くあるかと思います。
今回のご紹介内容が何かの一助となり、より寝袋を楽しく快適にご使用いただけることができるようになれば幸いです。